上土手町まちづくりプラン

この町づくりプランは平成10年当時に策定されたもので、 現在完成致しました街路とは一部合致しない部分がある事をご了承下さい。

事業の経緯

当商店街振興組合は、昭和50年代より変化する商業環境・生活環境に対応するべく、県・市の協力を仰ぎながら近代化へ向け計画検討を続けてまいりました。
平成8年度に、長年要望してきた街路の拡幅事業着手がいよいよ決定され、それにあわせ具体的な個々の建造物の改修計画や街区全体の統一感を演出し街区機能を高めるための共同施設の設計に着手することとなった。
2年にわたる検討の結果、いよいよ平成10年度より、個店への高度化資金導入を含めた商店街近代化事業が、市の区画整理事業や県の街路整備事業と一体となった形で実施されることとなった。

目指す商店街の姿

今後の商業環境の中で、中小小売業が大型の流通業と対抗していくには、利便性や効率を全面に打ち出していっては全く対抗できない。
そのことからも、当商店街としても既存の施設偏重の計画は目指さず、 商業偏重の施策よりも居住・来街者と商業者が一体となって街の賑わいを演出できる施策を推進していく。
行政サイドにおいても、この地域の開発を景観型整備のモデル地区として整備を目指している。
その方向を有効に活用し、今後の商況に対応するとともに、さらに新たな生活シーンを提案する事を目指す。
県・市の環境整備事業の進捗に合わせ、居住環境を含めた生活環境の提案を個々の建造物計画と土地利用計画で対応していき、商業環境としては、ソフト事業を中心に居住・来街者と一体になっての賑わいの創出を目指すこととしている。

計画の特徴

青森県実質初めての個店への高度化資金導入
 利点……高いレベルでの個店経営調査・指導の実現/ 施設偏重ではないソフト事業中心の計画策定
景観誘導機能の高い共同施設建設と、直接・間接の個店建築調和への誘導
 利点……少規模の共同施設でありながら大きな景観形成への効果

街区イメージ

公共事業に伴う、ほぼ一斉の個店改造により、調和のとれた町並みの形成をめざします。
そのために、街区としての機能もはたしながら、かつ積極的に個々のデザインを誘導する共同施設を公共施設整備と連動して建築し、快適な居住・歩行の環境を実現させます。
現状歩道未区分で幅員約9mの街路から、街路整備事業により、全幅18m、歩道片側4mの街路となります。
それに伴い、2.5mのセットバックを地区計画で定め、合計6.5mの歩行者空間を確保して快適な生活空間の形成を目指しています。
さらに共同施設を設置することにより個々の建築物景観統一を誘導し、街路整備計画に参画しハイレベルな街路形成を図りました。

共同施設

組合施工

①街路灯
  20m間隔で設置(ハイカライト250w1灯)
  個々敷地境界に原則設置(ブラケット・フットライト付)
②列柱/ 頭つなぎ
  列柱と列柱をつなぐ梁状施設(街頭放送施設付)
③電話ボックス
  バス停と隣接して設置、バスシェルターをかねる
④バス停サイン
  街路設計にあわせたオリジナルバス停
⑤ベンチ
  歩道照明と一体で設置

公共施工

①歩道カラー舗装
  ミカゲ石、こぎん模様張り
②植栽(街路樹等)
  十月桜・サンシュウ等
③融雪設備
  歩道部2m巾を融雪 (一部全面融雪)
④こみせ舗装
  ミカゲ石、デザイン張り
⑤街角広場
  シンボルツリーをメインにまちのランドマーク
⑥電線類地中化
  景観と快適な歩行者空間